最も多くの企業が導入している適性検査(WEBテスト)はSPIです。
SPIは株式会社リクルートマネジメントソリューションズが開発している適性検査で、TG-WEBとは全く異なるものです。
※「TG-WEBとは?対策法や例題を完全解説!TG-WEBはこれで完璧だ」もぜひ参考にしてください。
今回はTG-WEBについて日本で一番詳しいTG-WEBマスターの私タケルが、SPIとTG-WEBの違いについて例題を使いながら徹底解説していきます。
ちなみにですが、TG-WEBにはたった3時間の勉強でTG-WEBが通過してしまう勉強法があります。
これさえあれば限りなく少ない努力で内定に大きく近づきます。
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SPIとTG-WEBの違いとは?
まずはSPIとTG-WEBの違いについて
- 開発・販売しているの企業
- 出題科目と試験時間・問題数
- WEBテストのURL
の観点から解説していきます。
開発・販売している企業
冒頭でも解説した通り、SPIを開発・販売しているのは株式会社リクルートマネジメントソリューションズです。
株式会社リクルートマネジメントソリューションズは就活生からも人気のあるリクルートグループの会社で、企業の人材採用・育成、組織開発、人事制度構築などに関するサービスを提供しています。
年間売上高は200億円を超えており、国内の企業内研修および人事コンサル領域では1位を誇っています。
一方で、TG-WEBを開発・販売しているのは株式会社ヒューマネージという会社です。
株式会社ヒューマネージは企業の人材採用を支援する採用ソリューション事業、適性検査の開発提供を行う適性アセスメント事業、入社後に働く人の活躍を支援するウェルビーイングソリューション事業の3事業を展開している人材系企業です。
1988年に創業された会社で、社員数は2023年4月時点で200名となっています。
出題科目と試験時間・問題数
SPIでは以下4つの受検方式が用意されています。
- テストセンター
- WEBテスティング
- インハウスCBT
- ペーパーテスト
※それぞれの違いについては「SPIとは?対策方法や問題・例題をすべて紹介!適性検査SPIはこれで完璧だ!」をご覧ください。
各受検方式における出題科目と試験時間・問題数は以下の通りです。
テストセンター | WEBテスティング | インハウスCBT | ペーパーテスト | |
---|---|---|---|---|
言語(国語) | 約40問(約15分) | 約40問(約15分) | 約40問(約15分) | 40問(30分) |
非言語(数学) | 約20問(約20分) | 約20問(約20分) | 約20問(約20分) | 30問(40分) |
英語 | 約25問(20分) | 出題されない | 出題されない | 40問(30分) |
構造把握 | 約20問(20分) | 出題されない | 出題されない | 出題されない |
性格検査 | 約300問(約35分) | 約300問(30分) | 約300問(30分) | 300問(40分) |
一方で、TG-WEBには旧型と新型の2種類が存在しており、それぞれの出題科目と試験時間・問題数は以下の通りです。
<旧型>
科目名 | 問題数 | 試験時間 |
---|---|---|
言語 | 12問 | 12分 |
計数 | 9問 | 18分 |
英語 | 10問 | 15分 |
性格診断 | 企業によって異なる | 同左 |
※旧型は従来型とも呼ばれています。詳しくは「TG-WEB従来型とは?例題・試験時間・問題数もすべて解説!」をご覧ください。
<新型>
科目名 | 問題数 | 試験時間 |
---|---|---|
言語 | 34問 | 7分 |
計数 | 36問 | 8分 |
英語 | 10問 | 15分 |
性格診断 | 企業によって異なる | 同左 |
※「TG-WEBの新型とは?旧型との見分け方は?出題される問題もご紹介」もぜひ参考にしてください。
上記の通り、TG-WEBの性格診断(性格検査)の問題数・試験時間は企業によって異なります。
TG-WEBにはA8やW8、B5など10種類もの性格診断が用意されており、どれが採用されているかは企業によって異なるからです。
TG-WEBの性格診断の詳細は「TG-WEBの性格診断を例題で徹底解説!何がわかる?対策は必要?」にまとめているので、ぜひ合わせてご覧ください。
WEBテストのURL
WEBテスティング型のSPIは自宅で自分のPC(パソコン)から受検する必要があります。
WEBテスティングを受検する場合、企業から受検の案内がメールで送られてくることが一般的です。
そのメール内にWEBテスティングのURLが記載されているのですが、URLに「arorua」の記載があればそのWEBテストは間違いなくWEBテスティング(SPI)です。
※WEBテスティングの詳細については「SPIのWEBテスティングとは?完全解説!本にも掲載されていない極秘裏ワザもご紹介」をご覧ください。
TG-WEBは自宅で自分のPCから受検するのが一般的ですが、稀に専用の試験会場で受検する場合もあります。
※後者はテストセンターと呼ばれています。詳しくは「TG-WEBにテストセンターはある!見分け方や出題問題・結果の使い回しは?」をご覧ください。
前者の場合、SPIのWEBテスティングと同様に企業から受検の案内がメールで送られてくるのが一般的です。
そのメール内にTG-WEBのURLが記載されていますが、URLに「c-personal」または「assessment.e-gitest」の記載があればそのWEBテストは間違いなくTG-WEBです。
以上をまとめると、URLは
- SPI=「arorua」の記載有
- TG-WEB=「c-personal」または「assessment.e-gitest」の記載有
となります。
ちなみにですが、WEBテストのURLに「e-exams」の記載があればそれは玉手箱という適性検査(WEBテスト)です。
詳しくは「玉手箱とTG-WEBの見分け方は?問題の違いは?どっちが難しい?100人にアンケート調査!」をご覧ください。
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SPIとTG-WEBはどっちが難易度高い?
SPIとTG-WEBはどちらも問題数に対して試験時間がタイトな適性検査ですが、問題自体の難易度はSPIよりもTG-WEBの方が高いです。
特に旧型のTG-WEBは難易度が高く、多くの受検者が苦戦するのでご注意ください。
※詳しくは「TG-WEBは難しい・難しすぎるので要注意!3時間の勉強で通過する極秘裏ワザをご紹介」をご覧ください。
ここからは、言語・計数・英語についてSPIで出題される問題とTG-WEBで出題される問題を比較していきます。
言語
まずは言語からですが、SPI・TG-WEB(旧型)ともに共通している問題は空欄補充と文の並び替えです。
※「TG-WEBの言語はこれで完璧!例題やコツ・対策法まで全解説!」もぜひ参考にしてください。
今回は空欄補充の問題で難易度を比較します。
【SPIの空欄補充問題】
次の文章の空欄A・Bに入るものとして適切な組み合わせを1から6までの中から1つ選びなさい。
アダム・スミスは『諸国民の富』の中で市場の意味について単純だが重要な考察をしている。例えば、市場においてリンゴと一定量の貨幣が自発的に【 A 】されたとすれば、それは取引の両当事者にとって【 B 】があったからであるとアダム・スミスは指摘している。
- A=交換、B=損失
- A=変換、B=利益
- A=交換、B=損益
- A=変換、B=損失
- A=交換、B=利益
- A=変換、B=損益
【解答&解説】
正解は5・・・(答)です。
まずAですが、「リンゴと一定量の貨幣が自発的に交換される」=リンゴを売った人にお金が払われ、お金を払った人にリンゴが渡されるという意味になります。
「市場」という文脈に合っていることがわかります。
続いてBですが、リンゴと貨幣が「自発的に交換された」理由としては、両当事者に「利益」があったからです(「損失」があれば交換しないはず)
また、「損益」という言葉には「損失」が含まれるのでおかしいです。
【TG-WEB(旧型)の空欄補充問題】
次の文章で、空欄A・Bに入る言葉として適切なものはどれか。
古い歴史を持つ法隆寺がほとんどが木造であることは【 A 】。再建前の法隆寺がそうであったように、思わぬ火災にあえばあっというまに烏有に帰してしまう。その昔、再建の大事業をなしとげた人々は、その事実を痛いほど分かっていたに相違ない。完成したとしても、すぐまた雷火、戦火にあうかもしれない。【 B 】人々は法隆寺をみごとに再建した。どれほどの費用とエネルギーを傾けたことだろう。
出典:『これが本当のWebテストだ!2』SPIノートの会
- A=数年前に否定された、B=ふりかえると
- A=遠い昔だけの話である、B=話は変わって
- A=云うまでもない、B=にもかかわらず
- A=誰もが想像しなかった、B=かと思えば
- A=驚きを禁じ得ない、B=云うまでもなく
【解答&解説】
正解は3・・・(答)です。
Aの後ろの文は「法隆寺が木造」であることが前提になっているので、空欄を含む文が「(当然のことながら)法隆寺は木造である」という内容になる語句が適切であると予測できます。
あてはまるのは3の「A=云うまでもない」です。
以上の通り、TG-WEBの方がSPIよりも文章が長くなる傾向になるので難易度は上がります。
計数(非言語)
続いては計数(非言語)ですが、SPI・TG-WEB(旧型)ともに共通している問題である推論問題で難易度を比較してみます。
※「TG-WEBの推論とは?具体例と解き方をわかりやすく解説!」もぜひ参考にしてください。
【SPIの推論問題】
1本の棒に赤・青・緑・紫の印がついているが、順番は不明である。それぞれの印の間の長さについて以下のことがわかっている。
ア:緑と青の間は15cm、青と紫の間は40cm、紫と赤の間は20cmである
イ:赤と青の間が最も長い
このとき、赤と緑の間は何cmか求めよ。
【解答&解説】
イから「赤と青の間が最も長い」ので、この2つが印の両端であると考えて、他の色の配置を考えます。
赤から始めて、アから赤と紫の間が20cm、紫と青の間が40cmです(左右の並び順は逆でもよい)
アから緑と青の間は15cm。イから赤と青が印の両端なので、緑は紫と青の間です。
以上より、紫と緑の間は40-15=25[cm]であることがわかります。よって、赤と緑の間は20+25=45[cm]・・・(答)となります。
【TG-WEB(旧型)の推論問題】
ア〜カの6人の年齢について、次のことがわかっている。
アはエより年上で、オより年下である。
ウはカより、イはアより年上である。
年齢が上から4番目の人が確実に決まるには、あとどの条件が加わればよいか。以下から1つ選びなさい。
- ウはエより年下である。
- アはウより年上である。
- オはカより年下である。
- イはカより年下である。
- イはウより年上である。
【解答&解説】
与えられた2つの条件を
- オ>ア>エ
- ウ>カ
- イ>ア
と表すことにします。ここで、1と3を合わせてオ・イ>ア>エ・・・(4)とすることもできるのですが、イとオの順番は確定していません。
そこで、4と2に選択肢の条件を加えることで「年齢が上から4番目の人が確実に決まる」必要があります。
まずは選択肢1から見ていきます。
「ウはエより年下」より、エ>ウを加えると、オ・イ>ア>エ>ウ>カとなります。
イとオの順番はともかく、3番目はア、4番目はエ、5番目はウ、6番目はカが確定するので、この時点で1・・・(答)が正解であるとわかります。
念のため選択肢2以降も見ておきます。
2ですが、「アはウより年上」より、ア>ウを加えると、
- オ・イ>ア>エ
- ア>ウ>カ
となり、4番目は確定しません。
続いて3ですが、「オはカより年下」より、カ>オを加えるとウ>カ>オ・イ>ア>エとなります。
オとイの順番は確定していないので、4番目は確定しません。
4ですが、「イはカより年下」より、カ>イを加えると、ウ>カ>イ・オ>ア>エとなります。
選択肢3のときと同様に、オとイの順番は確定していないので、4番目は確定しません。
最後の5ですが、「イはウより年上」より、イ>ウを加えると、
- オ・イ>ア>エ
- イ>ウ>カ
となります。これでは4番目は確定しません。
以上より、計数(非言語)に関してもSPIよりTG-WEBの方が難しいことがお分かりいただけたかと思います。
英語
最後は英語です。
SPIの英語では英単語の問題や文法問題・長文読解など幅広い問題が出題されるのに対して、TG-WEBの英語では基本的に長文読解しか出題されません。
※「TG-WEBの英語を例題で完全解説!答えは流通してる?してません!」もぜひ参考にしてください。
長文読解の難易度はSPIもTG-WEBもあまり変わりません。
しかし、TG-WEBではごくまれに長文読解だけでなく空欄補充問題が出題されるケースもあります。
※空欄補充問題が出題される場合、試験時間=15分・問題数=10問から20問になります。問題数の内訳は空欄補充問題=8問、長文読解=12問(3長文)です。
というわけで、本記事では空欄補充問題の比較をSPIとTG-WEBで行います。
【SPIの空欄補充問題】
文中の空欄に入れる語句として最も適切なものを1〜5の中から1つ選びなさい。
彼はフィンランド出身の女性と結婚した。
He was married 【 】 a girl from Finland.
- to
- in
- of
- by
- with
【解答&解説】
正解は1・・・(答)です。
「be married to 〜」で「〜と結婚している」という状態を表します。
【TG-WEBの空欄補充問題】
文中の空欄に入れる語句として最も適切なものを1〜5の中から1つ選びなさい。
鉄道ができる前は、病院に行くのに丸一日かかったものだ。
Before the railway 【 】, it used to take a whole day to go to hospital.
- build
- built
- is building
- was built
- was building
【解答&解説】
主語が鉄道(railway)なので、動詞は「建設する」ではなく「建設される」になります。
したがって、「built」ではなく4・・・(答)の「was built」が入ります。
SPIとTG-WEBの空欄補充の難易度はそこまで変わりませんが、筆者の個人的な体感としてはTG-WEBの方がSPIよりも若干高度な英熟語や文法が必要とされるように思います。
🔽 本にも載ってない極秘情報 🔽
今回はSPIとTG-WEBの違いについて徹底解説していきました。
就活生や転職活動中の社会人は、自分が受検する企業が何の適性検査(WEBテスト)を導入しているのかをしっかりと事前に調べておきましょう。